※2020年7月5日最新の記事です。
コロナウイルスによるパンデミックにより3月23日にロックダウンが発表されてから15週間が経ち、7月に入りました。
6月中旬にエッセイから自由になり、グループでのプレゼンが2週間前に終わりつい3日前に最後の授業を受けようやく夏休みが始まったのでほっとしている今日この頃です。
やっと気持ちに余裕ができたので、コロナに関するロンドンの様子および留学生活の近況とオンライン授業の感想について書いていこうと思います。
近頃のロンドンの様子
現時点でロンドンでの日常生活において必要な心がけは公共交通機関内でのマスクの義務着用、洋服店などで買い物をする時は入り口と出口がしっかりと分けられているので間違って出口から入店しないこと(もし間違えてもたいていの店では警備員の人が出入り口で待ち構えているので教えてくれます)、入店後は入り口付近備えつけのハンドサニタイザー(もしくは持参のもの)を使うことです。
僕は常にハンドサニタイザーをポケットに入れて持ち歩いています。今や携帯、財布についで外出に必需品となっています。もちろんマスクも忘れずに。
現在イングランドでは2mだった社会的距離が1mに緩和され、6月15日より再開が許可された洋服店やスポーツショップのみでなく、7月4日よりパブやレストラン、理髪店の営業が再開しています。
しかし店内飲食を提供しているカフェ及びレストランはまだ少なく、ロンドンではメジャーのPret A MangerやCaffe Neroは持ち帰りのみ, Starbucksは未だ一時休業としている店舗もある様子です。ロンドン中心部から少し北のHampstead Heathという郊外の雰囲気が漂う自然豊かなエリアでは、店内飲食サービスを提供しているレストランがちらほら見受けられる程度です。
社会的距離政策の緩和は早すぎたという意見が多く、政府に対してさらなる批判が相次いでいます。
イギリス国内におけるコロナウイルスの状況は、6月22日にやっと新感染者数が1000人を下回ったところです。
7月3日時点での新感染者数は519人(週末の集計数は実際と誤差があるので3日金曜日のデータを参照しています。*7月4日土曜日時点での新感染者数は624人)、一日当たりの新たな死者数は136人で一週間当たりの平均死者数は97人と現在の日本の状況とは雲泥の差があるのが明らかです。
(worldmetor UNITED KINGDOM https://www.worldometers.info/coronavirus/country/uk/)
イングランド中部の街レスターでは6月初旬よりウイルスが再び蔓延し始めていることが徐々に明らかになり、6月29日より最短7月18日までのロックダウンの延長が発表されてしまいました。
(Leicester Lockdown: New laws come into force
3 July 2020 https://www.bbc.co.uk/news/uk-england-leicestershire-53283967),
(Leicester coronavirus outbreak timeline: Who knew what, and when?By Catherine Burns BBC News, 3 July 2020 https://www.bbc.co.uk/news/health-53264580)
このような状況下で社会的距離を緩和し、特にパブの営業を再開したのは早すぎるというのはもっともな意見だと思います。
アルコールで判断力と認知能力が鈍った状態でマナーに気を使えというのは興奮した小型犬に周りに迷惑だから吠えるなと言うのと同じようなことです。
ロックダウンがほぼ全面的に終了したスペインでも新たな感染の増加を受け、バルセロナが首都のカタルーニャ州、およびガリシア州も再び部分的ロックダウンを設けたとのことです。
(Coronavirus: Spain imposes local lockdown in Galicia 5 July 2020 https://www.bbc.co.uk/news/world-europe-53299544)
なのでロンドンでも第二波が起こる可能性は当然十分高く、市民の危機意識が大幅に逸れないことを祈るばかりです。
ロックダウン中の留学生活
さて、前回の記事からおよそ4ヶ月が経ちました。
前記事の終わりに今年いっぱいは続くんじゃないかと悲観しながら6月終息説が本当になればいいなと上部だけで書いたのを覚えていますが、厳格なロックダウンは今のところ撤廃されているので振り返ってみれば当時の予想よりは状況は良く運んでいるなと感じています。
この3ヶ月間ロックダウン中にしてはいろいろあった期間でした。
まず食事付きだった寮がダイニングサービスを終了するとのことで、環境を変えるのにいい機会だと思い6月初旬にフラットタイプの寮に引越しをしました。フラットタイプの寮とは要するにキッチンのある自炊寮のことです。
新しい寮の内装はホテルのようで前より良いのですが滞在費はシャワー共同で食事無しなので安く、フラットメイトとキッチンをシェアする新たな生活スタイルに馴染み始めているところです。
以前の寮より社交機会が増えたので、ほぼ完全な孤独状態ではもうなくなりました。しかしロックダウンのせいか人見知りをするようになりました。
フラットメイトのグループに溶け込むのに未だ苦労感を感じていますが、新たな日常に戻る過程だと思って満喫しようとしている日々です。マフィンやフォカッチャを振る舞ってくれたりとなかなか感じのいい隣人たちです。
また課題に追われる中6月中旬に昨年9月から共に過ごした友達がロンドンを後にし、僕はつい先日イギリスでの1年目の大学生活を終えました。
ロックダウン中概して睡眠リズムがまともだった日は指で数えるほどですが、筋トレや読書、新しいテレビシリーズ、外出制限が緩和されてからは長時間の散歩と趣味の写真を楽しんだりと完全に自分のペースで日々を送ることができたので、そこまで悪くはない経験かなと思います。
第一おそらくこんな生活ができるのは人生のうち今だけでしょう。
オンライン大学生活
大学の授業を家から一歩も出ずにオンラインで受講することは、実はある意味で僕の夢でした。
とはいえいざ実際オンライン授業を始めてみると妙なものでした。
大学生であるという実感が皆無。
なのでこの学期中本当に勉強になっているのか疑わしく感じられました。普段の少量の読書から学んでいることの方がはるかに多い気がし、大学に所属している理由がイギリスに長期間滞在するためのビザでしかないと思い始めています。
それでも十分僕の目的を果たしてくれているのでいいのですが、これならオープン大学(日本でいう放送大学)でも変わりないんじゃないかとバカ高い学費が返ってこないのがとても理不尽に感じます。
しかし、モチベーションと学費の面を除けばオンライン授業制度はかなり柔軟なライフスタイルを与えてくれるので、大半のクラスメイトの要望とは逆に僕は来年までオンライン授業を継続してくれることを密かに望んでいます。
事実あの有名なケンブリッジ大学も来年までオンライン授業を行う決定をしています。
(Cambrige University moves all lectures online until 2021, The Guardian 19 May 2020 https://www.theguardian.com/uk-news/2020/may/19/cambridge-university-moves-all-lectures-online-until-summer-2021)
久しぶりの更新なので雑な内容の記事になってしまいましたが、次回の更新を楽しみにしていてください。
それでは皆さんお身体には気をつけて。