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ロンドンの大学に正規留学中の21歳が書いているブログです。現地の事情や海外での大学生活に役立つ情報を配信しています。

ロンドンでロックダウン開始から3週間が経ちました | ロックダウン中の留学生活

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コロナウイルスの大流行を受け、3月23日夜のダウニング街からのロックダウン発表より今週で3週間が経とうとしています。

発表から3週目の4月16日にロックダウン政策の見直しが行われる予定なので、日々コロナ対策に関する措置が今後どうなるのかをイギリスメディアのBBCやSky News上でチェックしていますが、今のところ到底措置を緩める段階ではないとのことです。友達と自由に会える日がさらに遠くなったことを知り、深いため息をついている今日この頃であります。

さて、振り返ってロックダウンが始まる前の個人的な反応、また発表された直後の実感などを本記事では簡単に書こうと思います。

ロックダウン発表前

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正直なところ、発表直前まで僕はイギリスがロックダウンを行うとは思っていませんでした。

またコロナウイルスそのものに関しては、治療薬がないことが最大の脅威なんだろうなとは思いつつ、手洗いと手を顔に持っていかないことでかなりの確率で防げると思っていたので、外出時は殺菌ハンドジェルを常に携帯しトイレが近くにない場合に頻繁に使うようにだけしていました。

コロナウイルスはウイルスの付いた手を顔に触れることによって最も感染すると聞いていたので、十分対策はしている方だと思い、それほど恐怖心は感じていませんでした。

その上、もしウイルスを受け取ったとしても免疫がダメージを受けていなければ普通のインフルエンザ程度で済むと思っていたので、睡眠と定期的な運動(特に中程度以上の強度の有酸素運動: ランニング、バーピー、早めのスピードでのシャドーボクシングなど)に気をつけつつ、パラセタモール、具体的にはLemsip(風邪薬)を余分に買っておいて普通に外出もしながら過ごしていました。

集団免疫からロックダウンへの急転換

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ロックダウンがないと思っていた理由はご察しの通り、当初イギリスは集団免疫をつくることを目標としてたからです。つまり感染者が増えれば増えるほど、コロナ終結に向かうだろうという考え方に則った姿勢がとられていたためです。

しかし、このまま何も手を打たず集団免疫ができるまで放置すれば死者数が冗談ではない数になるとの科学者チームからの警告を受け、イギリスは即座に方針を方向転換。発表直前の夕方に、「今夜新たなコロナ対策に関する発表がある」との速報を見たとき初めてああ遂にロックダウンやるんだなと覚悟したのを覚えています。

しかし、僕の中ではせいぜいロックダウンを施行するとしても5人以上の集まりを禁止するとかスーパー薬局以外のほぼ全ての店は強制休業の程度だろうなと軽く見積っていました。

1年留学で夏に帰ってしまう友達と会えなくなるとまでは予測していませんでした。

そんな甘い僕の予測を、危機感を持ったイギリス政府はあっさりと切り捨て絶望の淵に立たせてくれやがりました。

ロックダウンの内容

実際発表されたロックダウンは

1. スーパーや薬局などで生活必需品の購入目的以外での外出は禁止

2. 1日1種目の運動(ランニングならランニングのみ、ウォーキングならウォーキングのみ、サイクリングならサイクリングのみ)以外での外出目的は禁止、日向ぼっこなど言語道断。それも1人でもしくは同居者もう1人とでの運動

3. テレワークが絶対的に不可能な職業の人のみ(病院のスタッフ、介護、工事現場での仕事など)だけ通勤目的での外出が許可される

4. 一緒に外を出歩いて許される人数は2人のみ、しかもその2人とは同居者でなければならない

やはり一番衝撃だったのは、最後の「同居者以外とは一切会うな」というものでした。

全ての人にとってそうでしょうが、特に限られた期間しかその場で過ごすことができない留学生にとって友達に会えないというのは、状況が状況とはいえ酷な話です。パンデミックの真っ只中での対抗策とはいえ、理解はできても気持ちの上で受け入れることが難しかった内容の発表でした。

しかしながら、新たに明文化された法律を目の前にしてできることは友達付き合いから一旦距離を置き、一人でできることになるべく注意を向けるようにすることです。

ロックダウン発表後

1週目

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ロックダウンの1週間目は、連日雲が全く見られない地中海の国にいる様な快晴が続き、皮肉に思いながらも普通に過ごすことができました。入会していたジムに行けなくなったものの、今まで以上に室内での運動をするようになり、新たな習慣がついていくのを実感しながら案外快く過ごせたのを覚えています。またKindleGoogle Playで本を読む機会も増えたので、読書習慣も元に戻していく道筋を辿る日々を楽しんでいました。

ロックダウン発表前にミネラルウォーターを余分に買い込んでおいたので、最初の4日間は全く外には出ずにどれくらい室内のみで耐えられるかチャレンジしようという意気込みでいました。しかし1日2度の運動(起きた直後と夕方のシャワー前)のせいか予測より早くミネラルウォーターがなくなりスーパーに買いに出ざるを得なくなりました。スーパーへの道中でラッセルスクエアというやや広めの公園を通るのですが、そこに行くと意外と運動している人や犬の散歩をしている人、また新ルールにやや反してはいるもののベンチでくつろいでいる人も結構な数おり、ニュースで見たイタリア、スペインやフランス(特にパリ)でのロックダウンとは厳しさが違うんだなという印象を持ちました。

2週目

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しかし2週間目からだんだん精神的に辛くなってきました。何がつらかったかというとまず友達に会えていない実感と、この状況が早く終わらないかと焦る気持ち、そしてそれに輪をかけて重しになっていたのが課題に全く取り掛かれていないことでした。別に罪悪感を感じる方ではないのですが、いざ取り掛かろうとすると課題文献を読んでいるときにはなぜこんなにも読むのが遅いんだと、そしてキーボードに手を置いたときはなぜこうも言葉が浮かばないのか、浮かんだとしてもなぜこれほどにも非創造的なんだと自己批判が頭の中で止まらず、結局こんな感情を感じるくらいならいっそやらない方がマシだとやけになってイライラで掻いた緊張汗をシャワーで流して不規則な時間帯に寝る日々が続き、去年の体調が最悪の状態だった時がもう一度来るんじゃないかと不安の悪循環に陥っていきました。

言い訳気味にはなりますが去年の体調に戻るリスクは到底冒せないので、ストレスの原因となる課題は今のところやらないことにしました。課題の期限が5月半ばに延長されたのもあり、まあ今やらなくてもなんとかなるだろうと思ってそう判断しました。課題から距離を一定期間置くことによって自己批判的な反芻思考を減らすことを目的としていたので、可能な限りNetflixYouTubeで気を逸らしてダラダラしました。

正直ダラダラするのは逆効果だったなと今は気づいています。午前4時に就寝午後1時起床の日々が続いてしまったものですから。

3週目

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そのような酷く崩れたライフスタイルをロックダウン3週目に持ち越し、そろそろ直していかないと戻れなくなるなと。課題の方は先週よりは気軽に手をつけられるようになったので、再び課題文献を読み進めてエッセイのプランをたてているところです。

初めの方でも書いた通り4月9日現在でのイギリスはロックダウンを緩める段階にはまだまだないとのことで、最短でも5月の初めごろまでは続きそうな様子です。

コロナはいつ終わるのか

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コロナウイルスがいつ終わるかに関しては今のところほとんど目通しは立っておらず、人々のロックダウン政策の順守とワクチン開発にかかっているとの見方が優勢です。

様々な研究の中にはコロナウイルスは世界中の至るところに見られるものの、爆発的な感染が見られた地域は平均気温が低く乾燥した国々に集中しており、気候とウイルスの生存率には関連性があると示唆するものがありますが、期待するには早すぎるとのことです。

ロックダウンが効果を発揮し、6月終息説が現実になるといいのですが、今僕たちにできるのは人との接触を避けること、あと睡眠、運動、食事に気をつけて免疫力を低下させないように留意することです。

長文になりましたが最後まで読んでいただいた方ありがちうございます。